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【せどり】税務調査に入られてしまったせどらーの話

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【税務調査に入られてしまったせどらーの話】

 

体験者:F田氏(千葉県在住 男性 30代半ば せどり歴4年。専業)

 

略歴:
2011年春、会計系コンサルティング会社に勤務していたが、激務による過労で倒れ、病気退職。その後、半年間の完全休養を経て、次の仕事を探す。会社勤めはもうたくさんと思っていたことから、何か自分で開業して稼ぐ道はないものかと、本屋で「副業マニュアル」的なタイトルの本を手に取る。

そこで初めて、「せどり」というビジネスが存在することを知る。

2011年秋、本の情報や、ネットで仕入れた情報を基に、当時主流のせどり手法であった「ブックオフせどり」を見よう見まねで始める。
105円で仕入れた本が2週間後に19,800円で売れるなどという経験もあり、このビジネスの将来性に大きな可能性を感じ、本格的にせどりで開業しようと決意する。

2012年1月1日を開業の日と定め、税務署に開業届を提出する。
(会計の仕事の経験があったため、税理士は付けずに、記帳や確定申告は自分ですることにした。)

2012年は、当時最新のせどり手法であったゲームせどりを、ヤフオクをメインの仕入れ先とした電脳せどりの手法で行い、

売上 約650万円 控除前所得(利益)?万円

という結果を残す。(白色申告。帳簿類は、エクセルの記録のみ)

2013年は、取扱商品をゲームからおもちゃ、日用品へと広げ、また新しいクレジットカードを作るなどして資金面を強化。節税面では、青色申告を開始。

売上 約3,460万円 控除前所得(利益)約?万円 という結果を残す。(青色申告。帳簿類は、エクセルの記録+やよいの青色申告)

2014年も、基本路線は変えずに規模を拡大。

売上 約5,860万円 控除前所得(利益)約?万円 という結果を残す。(青色申告。帳簿類は、エクセルの記録+やよいの青色申告)

2015年も同様の路線でせどり業を邁進するが、2015年8月26日、大事件が発生。

 

 

税務調査が入る旨の連絡を税務署より受ける。

 

 

(以下、本人の体験談)

 

第一章 最悪の連絡は突然に

 

 

8月26日午前11時頃、携帯が鳴る。画面には地元の税務署の表示。嫌な予感を覚えつつも、携帯に出る。
「F田さんのお電話ですか?○○税務署の××と申します。F田さんの過去3年分の確定申告について、調査を実施させていただきたく…」

私に対する税務調査を告げる税務署からの電話だった。

2012年・2013年・2014年の3年分の確定申告について、正しく申告しているかどうかを確かめに、税務署が家に乗り込んでくるらしい。1週間後の9月2日の午前10時に来るから、それまでに資料などの準備をしておいてほしいと伝えられて、通話を終えた。

 

 

 

最悪の気分だった。

 

 

 

事業を長く経営していれば、いつかは税務調査が来ることは頭ではわかっていたが、自分は確定申告はちゃんとやっている方だと思うし、税務署に怪しまれるような内容でも無いと思うから、まだ大丈夫だろうと高を括って油断しまくっていたところに来た電話だ。

これは実際に税務調査に入る旨の電話を受けたことがある人にしかわからないと思うが、税務調査に入る旨の税務署からの電話というのは、本当に、電話を受けた人間の心を暗闇の奥底へと一瞬で叩き落とすような、どす黒いパワーを秘めていると思った。

と同時に、もしも、自分でやった確定申告に致命的なミスがあったらどうしようと、不安でたまらなくなった。
2012年から2014年までの3年間で、売上の合計金額は1億円近くある。
もしも、もしも数百万円単位のミスがあったら…それどころか、数千万円単位の重大なミスがあったら…

 

追徴税額は、ウン百万円となるだろう。

 


税務署は、私の確定申告に致命的なミスがあることをすでに把握しているのだろうか?把握した上で、更に多額の追徴課税を掛けるために税務調査に来るのだろうか?

そう思うと、気が気ではなかった。すぐに、3年分の確定申告の見直し作業を始めなければと思い、資料をかき集め、会計ソフトを立ち上げた。見直し作業をしていくうちに、確定申告作業を行っていた当時の心境が思い出されてきた。

当時は、「税務調査に来られても大丈夫なようにちゃんと作業をしよう」と頭ではわかっていても、心のどこかでは「どうせ来やしないだろう」と甘えた思いがあった。そしてそんな甘えた思いが、会計処理にも反映されていたのか、いくつもの小さなミスを発見した。

ミスを発見する度に、深い絶望感が私を襲った。
そしてこの時ほど、過去の自分を恨めしく思ったことはなかった。

「こんなことになるのなら、どうしてあの時もっと厳しく、もっとちゃんと会計処理をして、もっと正確な確定申告をしなかったんだろう。」

「どうして税理士を付けずに、自分で確定申告を行う道を選んでしまったんだろう。」


しかし、後悔しても後の祭り。
生きた心地のしないまま1週間を過ごした私は、ストレスで3キロほど体重を落とし、最初の調査の日、9月2日を迎えることとなった。

 

 

第二章 調査当日

 

 

黒雲3

 

9月2日、最初の調査の日が来た。

ネットの情報では、調査官は約束の時間ぴったりに来るとのことだったが、本当に午前10時ぴったりにやって来た。

人数は1人。これもネットの情報通りだ。20代半ばといった感じの、男性調査官だった。
こちらで用意した席に着くなり、挨拶もそこそこに調査が開始された。

まずは、家族構成とかの話題から入り、次に、実際に行っている事業の説明に入った。どこから仕入れて、どうやって売るのか、在庫はどうしているのか。Amazonのセラーセントラルの画面や、在庫管理用のエクセルシートなども見せながら、丁寧に説明していった。

一通りの説明が終わると、作業場を見せてほしいとのことだったので、普段パソコンで作業を行っている、自分の部屋へと案内した。この部屋は寝室も兼ねていることから、本当は入ってほしくはなかったのだが、さすがに拒むわけにもいかず、嫌々ながら案内することとなった。

(このように、税務調査には、見られてまずいわけではなくとも、心理的・生理的に嫌な思いをさせられる場面が多々ある。私のケースではないが、ごみ箱を荒らされたり、ベッドの中まで調べられたり、財布の中まで調べられたり、という話も聞いたことがある。)

作業場の検分を終えると、次に預金通帳を全て提出させられた。

調査官は私の目の前でそれを広げると、1つ1つの項目をチェックしながら、何か発見する都度、私に質問をしていった。

「このAさんからの入金10万円って何ですか?」
「この16万円の振込は、誰に対するものですか?それを税務上、どう処理していますか?」

調査官からの質問を受ける度に、私は身の縮む思いをしながら、精いっぱいの回答を返した。
通帳についての調査を一通り終えると、次は、各勘定科目ごとに、それらが正確に処理されているかの調査に入った。

まずは売上から。Amazonでの売上をどのように処理しているのか。
私は、セラーセントラルから売上データをダウンロードして、それを基に帳簿に記入していると説明した。
すると調査官は、今から指示する方法で、セラーセントラルからデータをダウンロードしてください、と言ってきた。


税務署は、すでにAmazonセラーセントラルのことまで熟知しているようだった。


ダウンロードしたデータを税務署の用意したUSBメモリにコピーすると、次の勘定科目の調査へと移っていった。

次は仕入について。主にネット経由で、色々なところから仕入れており、仕入れた商品はエクセルファイルで管理していることを説明した。

そのエクセルファイルも、税務署の用意したUSBメモリにコピーさせられた。

続いて、支払手数料、荷造運賃、旅費交通費、教育研修費…といった具合に、1つ1つの勘定科目について、1つ1つ正確に処理されているかをチェックされ、その都度、鋭い質問が飛んできた。

一通りの勘定科目の調査を終えると、時刻は夕方頃になっていた。
ここまでに、小さな修正箇所はいくつも見つかったが、幸いなことに大きなミスは見つからなかった。
もしかしたら、このまま大きな修正もなく、乗り切れるのでは?
などと甘い幻想を抱いたのが災いしたのか、次の瞬間、調査官の口から衝撃の言葉が飛び出した。


「今日の調査はここまでにしますが、資料を持ち帰らせていただいて、税務署内で細かく調べさせていただきます。」


この言葉には恐怖した。


税金のプロである税務署に、時間の制限なく本気で調べられたら、恐れていた重大なミスが発覚する可能性も格段に高くなるではないか。
しかし、そんな私の不安をよそに、調査官は淡々と帰り支度をし、私から多くの資料を持ち去っていった。
その後、次の連絡が来るまでの数日間は、気が気ではなかった。
もしかしたら、多額の売上計上漏れがあったのだろうか?
それとも、多額の仕入過大計上があったのか?
追徴課税が決まったとして、いくらまでなら支払えるだろう?


などという不安が常に心を支配している状態が何日も続いた…

 

(体験談ここまで)

 

第三章 税務署は甘くない

 

黒雲4

 

F田氏は、資料を税務署に持ち帰られたあとも数週間に渡り、厳しい税務調査を受けたそうです。
その後、今回の調査による追徴税額の通知をされました。
本人のプライバシーに関わることなので具体的な金額は書けませんが、ただ一つ言えることは、

 

税務署は甘くない

 

ということです。


彼らは、不正や脱税を決して見逃しません。


そして彼らは今、せどらーをはじめとしたネットビジネス業者を狙い撃ちにしつつあります。

F田氏のように、実際に税務調査に入られるせどらーの数も、今後飛躍的に増えていくのではないかと思われます。

税務調査に怯える生活を送ることは苦しいことです。

 

そのようにならないよう、確定申告はきちんと正しく行いましょう!

 

せどらーの確定申告についてのご相談はこちらからご利用いただけます。

 

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